子育て中の皆さん、子どもたちに関わるすべての皆さん、そしてこれから親になる方々へ。
「もう少し余裕があったら、子どもにもっと優しくできるのに…」
そんな風に感じたことはありませんか?
私たちサチオオカレは、子どもが優しさに包まれ、大人がからだ・こころ・おかねに余裕をもって暮らせる社会の実現を目指して活動しています。この記事では、私たちが考える「子育てに優しい社会」とは何か、そしてその実現に向けた具体的な道筋を詳しくお伝えします。
最後まで読んでいただければ、きっと「こんな未来なら実現できるかもしれない」と希望を感じていただけるはずです。少し長くなりますが、ぜひお付き合いください。
🏠 「子育てに優しい社会」って、どんな社会?
私たちが目指すのは「好循環」が生まれる社会です
「子育てに優しい社会」と聞くと、保育園の数を増やしたり、子ども手当を充実させたりすることを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、それらも大切な取り組みです。
しかし、私たちサチオオカレが目指すのは、もう一歩踏み込んだビジョンです。
子どもが安心して成長でき、大人が自分らしく豊かに生きられる。そんな好循環が自然と生まれる社会を創りたいと考えています。
ここで「好循環」という言葉を使いましたが、これは「良いことが連鎖して、さらに良いことを生み出す状態」を指します。たとえば、大人に心の余裕があれば子どもに優しくできます。子どもが愛情を受けて育てば、将来その子も他者に優しくできる大人になります。その大人がまた次の世代を育てる。こうした良い連鎖が続いていくイメージです。
逆に、悪循環に陥ることもあります。大人が疲弊していると、子どもに厳しく当たってしまう。厳しく育てられた子どもは、自己肯定感が低くなりやすい。そしてその子が親になったとき、同じように余裕のない子育てをしてしまう…。私たちは、このような悪循環を断ち切りたいのです。
核心は「大人の余裕」にあります
私たちの活動の核心は、実は大人の余裕を創り出すことにあります。
「えっ、子育て支援なのに、大人のこと?」と思われるかもしれませんね。
でも、少し考えてみてください。仕事で疲れ果てて帰宅したとき、子どもが「遊んで!」とせがんできたら、どう感じますか?正直なところ、イライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。
これは決してあなたが悪いわけではありません。人は余裕がないとき、優しさを発揮することが難しくなるのです。これは人間として自然な反応であり、意志の力だけでどうにかなるものではありません。
ある保育士さんがこんなことをおっしゃっていました。
「保護者の方がイライラしているとき、お子さんもなんだか落ち着かないんです。でも、保護者の方がニコニコしている日は、お子さんも穏やかなんですよね。子どもは本当に敏感に大人の気持ちを感じ取っているんだなと、日々実感しています」
この言葉が、私たちの活動の出発点となりました。子どもに優しい社会を作るには、まず大人が余裕を持てる環境を整えることが先決なのです。
💪 大人の余裕を支える「三本の柱」
からだ・こころ・おかね、この3つが揃って初めて余裕が生まれます
私たちは、大人の余裕を支えるものとして「からだ」「こころ」「おかね」という三本の柱を掲げています。
この3つは、どれか1つが欠けても本当の余裕は生まれません。お金があっても体調を崩していたら子どもと遊ぶ元気は出ませんよね。体が元気でも心が疲れていたら笑顔は作れません。お金の心配が頭から離れなければ、目の前の子どもに集中することも難しくなります。3つの柱がバランスよく保たれて初めて、子どもに向き合う真の余裕が生まれるのです。
それぞれについて、具体的にお話ししていきましょう。
🏃 「からだ」の余裕とは?
からだの余裕とは、十分な休息と健康が確保されている状態を指します。
子育ては、想像以上に体力を使います。夜泣きで何度も起こされる乳児期、公園で一緒に走り回る幼児期、習い事の送迎に追われる学童期。どの時期も、親の体力が試されます。
特に乳児期は大変です。2〜3時間おきの授乳、夜中のおむつ替え、抱っこしないと泣き止まない赤ちゃん。新米ママ・パパの多くが、慢性的な睡眠不足を経験します。
先日、3歳のお子さんを育てるお母さんからこんな相談がありました。
「最近、子どもの『なんで?なんで?』攻撃についイライラしてしまうんです。本当は丁寧に答えてあげたいのに、つい『うるさい!』って言ってしまって、後から自己嫌悪になります…」
お話を聞いていくと、このお母さんは夜中に何度も起きるお子さんの対応で、慢性的な睡眠不足だったことがわかりました。平均睡眠時間は4時間程度。それが何ヶ月も続いていたのです。
体が疲れていると、心も疲れてしまう。これは誰にでも起こりうることです。このお母さんには、まず睡眠を確保する方法を一緒に考えました。パートナーとの役割分担の見直し、一時保育の活用、実家への協力依頼など。
私たちは、大人が自分の体を大切にできる環境づくりを推進しています。休むことは悪いことではありません。むしろ、**休むことで子どもに優しくできるなら、それは立派な「子育て」**なのです。自分を責めないでください。
💚 「こころ」の余裕とは?
こころの余裕とは、**精神的な安定と、困難に直面しても立ち直れる力(レジリエンス)**を持っている状態です。
子育て中は、不安や孤独を感じやすい時期でもあります。
「自分の育て方は合っているのだろうか」 「周りのお母さんはもっと上手にやっているように見える」 「こんなに大変なのは、自分だけ?」
そんな思いに押しつぶされそうになることもあるでしょう。SNSで楽しそうな子育て風景を見ると、余計に落ち込んでしまうこともあります。でも、投稿されているのは「良い瞬間」だけ。その裏には、誰にでも大変な時間があるのです。
特に核家族化が進んだ現代では、近くに頼れる人がいないケースも増えています。かつては祖父母や近所の人が自然と子育てを手伝ってくれましたが、今はそうはいきません。私たちはこれを「孤独な子育て」と呼び、この状況を変えることを重要なミッションとしています。
実際に、私たちが開催した子育て相談会でこんなエピソードがありました。
「誰かに話を聞いてもらえただけで、こんなに気持ちが楽になるなんて思いませんでした。特に解決策を教えてもらったわけじゃないんです。でも、『大変だったね』『頑張っているね』って言ってもらえて、涙が出ました」
相談に来られたお父さんの言葉です。男性は特に、子育ての悩みを打ち明ける場が少ないとおっしゃっていました。「男なんだからしっかりしろ」という空気が、まだ社会にはあるのかもしれません。
孤独な子育てに終止符を打ち、安心と希望の道を開くこと。これが、こころの余裕を生み出すための私たちの取り組みです。
💰 「おかね」の余裕とは?
おかねの余裕とは、経済的な不安から解放され、将来の計画を立てられる状態を指します。
「2人目が欲しいけど、経済的にやっていけるかな…」 「子どもの習い事、本当はもっとやらせてあげたいけど費用が…」 「将来の教育資金、どうやって貯めればいいんだろう」 「大学まで行かせるとしたら、いくら必要なの?」
このような悩みを抱えている方は少なくないはずです。経済的な不安は、日々の生活に暗い影を落とし、子どもへの接し方にも影響を与えることがあります。「お金のことが心配で、子どもの『これ買って』という声にすぐイライラしてしまう」という声も聞きます。
ここで大切なのは、「たくさん稼ぐこと」ではありません。今ある収入の中で、無駄を減らし、計画的にお金を管理すること。これだけで、驚くほど気持ちが楽になることがあります。
私たちが開催した家計見直し講座に参加されたご家庭の声をご紹介します。
「固定費を見直しただけで、月に1万5千円も浮いたんです。スマホを格安SIMに変えて5千円、使っていないサブスクを解約して3千円、保険を必要なものだけに整理して7千円。年間だと18万円ですよ。これで子どもの習い事を1つ増やせました」
特別なことをしたわけではありません。でも、その「見える化」が安心感につながり、心の余裕を生み出したのです。漠然とした不安が、具体的な数字になることで対処可能になる。これが家計見直しの力です。
私たちは「絶対儲かる」「楽して稼げる」といった怪しい話は一切しません。あくまで堅実に、長期的な視点で家計を整える方法をお伝えしています。
🗺️ 優しい社会への三段階ロードマップ
私たちは段階的に「子育てに優しい社会」を実現していきます
理念だけでは社会は変わりません。私たちサチオオカレは、具体的なロードマップを持って活動しています。
このロードマップは、短期・中期・長期の三段階で構成されています。それぞれに明確な目標と具体的なアクションがあります。これは私たちが「想いを繋ぐバトン」と呼んでいるものです。今できることから始め、次の段階へ、そして最終的なビジョンへとつないでいく。順番にご説明していきましょう。
📌 フェーズ1:大人の余裕を創出する基盤づくり(短期〜中期)
最初のステップは、今まさに困っている大人たちの「からだ・こころ・おかね」に余裕を生み出すことです。
経済面のサポートとして、私たちは専門家と連携した「家計見直し相談会」を定期的に開催しています。ファイナンシャルプランナー(お金の専門家で、家計や資産運用についてアドバイスする資格を持った人)が、各家庭の状況に応じたアドバイスを提供します。
たとえば、こんな内容を扱っています。
- 子どもの教育資金をどう準備するか(学資保険、積立投資など)
- 2人目、3人目を考えたときの家計シミュレーション
- 住宅ローンや保険の見直しポイント
- 将来に向けた資産形成の基礎知識
心のケアとしては、行政機関と連携した子育て相談会を実施しています。専門のスタッフが丁寧にお話を聴き、必要に応じて適切な支援につなげます。公認心理師や臨床心理士といった専門家も関わり、質の高いサポートを提供しています。
「相談したら何か解決するの?」と思われるかもしれません。でも、話を聴いてもらうこと自体に大きな価値があります。自分の気持ちを言葉にすることで整理でき、「一人じゃないんだ」と感じられる。それだけで、明日からまた頑張れる力が湧いてくることがあるのです。
📌 フェーズ2:優しい社会の礎を育むコミュニティ形成(中期)
大人に余裕が生まれ始めたら、次はその輪を地域全体に広げていきます。
特に力を入れているのが、次世代への教育です。
私たちは中高生向けに「KOKOROKUBARI講座」を展開しています。これは、他者の気持ちを理解し、共感に基づいて行動する力を育む講座です。「KOKOROKUBARI」という言葉には、「心配り」という日本語の美しさと、それを未来へつなげたいという願いが込められています。
具体的には、グループワークやロールプレイを通じて、「相手の立場に立って考える」「自分の感情を適切に表現する」「困っている人に声をかける」といったスキルを実践的に学びます。
ある高校で講座を実施した後、こんな感想をいただきました。
「今まで『空気を読む』って面倒くさいと思ってたけど、相手のことを考えて行動するって、自分も気持ちいいんですね。クラスの雰囲気も良くなった気がします」
この生徒さんが将来親になったとき、きっと子どもの気持ちに寄り添える大人になってくれるはず。そう信じて、私たちは未来の「優しい社会の礎」を今から育てています。
また、現役の親御さん向けには「子どもの褒め方講座」も開催しています。「すごいね」だけではない、子どもの自己肯定感を高める具体的な声かけの方法を、実例を交えてお伝えしています。
📌 フェーズ3:循環する社会の完成(長期ビジョン)
最終的に私たちが目指すのは、優しさが自然に循環する社会です。
外部からの支援に頼り続けるのではなく、社会の中で互いを支え合う仕組みが当たり前になっている状態。それが私たちのゴールです。
私たちはこのビジョンを、4つのキーワードで表現しています。
- Kinder for Kids(子どもに優しく):余裕のある大人が、子どもたちに優しさを届ける
- Stronger Together(共に強く):地域が連携し、孤独な子育てをなくす
- Care with Heart(心からの配慮):思いやりの文化が社会全体に浸透する
- Future Makers(未来の創造者):安定した大人が、子どもたちの成長を全力で支える
この循環が完成したとき、「子どもと大人が共に笑顔で生きられる余裕のある未来」が実現すると私たちは信じています。
🤝 私たちの活動実績と今後の展望
これまでの歩みと、これからの挑戦
私たちサチオオカレは、理念を掲げるだけでなく、具体的な行動を積み重ねてきました。
行政機関との連携では、複数の自治体と協力して子育て相談会を定期開催しています。参加者からは「行政の窓口だと敷居が高く感じるけど、ここなら気軽に相談できる」という声をいただいています。相談会には毎回多くの方が参加され、リピーターの方も増えています。
学校への出張講座では、中学校・高校を訪問し、KOKOROKUBARI講座を実施。これまでに多くの生徒さんに「未来を創るコミュニケーション」について考える機会を提供してきました。教員の方からも「生徒たちの様子が変わった」と嬉しいフィードバックをいただいています。
家計相談の実施では、ファイナンシャルプランナーと連携し、子育て世帯向けの個別相談を行っています。「相談してよかった」「具体的な数字で見えると安心する」「漠然とした不安が消えた」という感想を多くいただいています。
今後は、これらの活動をさらに拡大し、より多くの地域で展開していく予定です。また、オンラインでの相談体制も強化し、物理的な距離に関係なくサポートを届けられる仕組みづくりを進めています。地方にお住まいの方、外出が難しい方にも、私たちの活動を届けたいと考えています。
私たちの活動は、決して派手なものではありません。でも、一人ひとりの大人に余裕を届け、その余裕が子どもへの優しさとなり、やがて社会全体を変えていく。そんな地道な積み重ねこそが、本当の変化を生み出すと信じています。
🌟 一緒に「余裕のある未来」を創りませんか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
私たちサチオオカレが目指す「子育てに優しい社会」。それは、特別なことではありません。大人が少し余裕を持てるようになれば、子どもへの優しさは自然と生まれる。そのシンプルな真実を、社会全体で実現していくことなのです。
「でも、自分に何ができるの?」と思われるかもしれません。
まずは、あなた自身が余裕を持つことから始めてみてください。疲れたら休む。困ったら誰かに頼る。それは決して弱さではなく、子どもに優しくするための大切な準備なのです。
そして、もし共感いただけたなら、ぜひ私たちの活動に関心を寄せていただければ嬉しいです。相談会への参加、講座の受講、あるいは周りの人にこの記事を紹介していただくだけでも、大きな力になります。
Kinder for Kids | Stronger Together | Care with Heart | Future Makers
この想いを胸に、私たちは活動を続けていきます。子どもたちの笑顔と、大人のゆとりが溢れる未来を、一緒に築いていきましょう。
あなたの参加が、この「想いを繋ぐバトン」を次の世代へ届ける力になります。
サチオオカレ 子どもと大人が共に笑顔で生きられる”余裕のある未来”を創る